【品種解説】皮が爆ぜる!?四国の荒くれ者「石鎚黒松(四国黒松)」の魅力

石鎚黒松(四国黒松):盆栽妙より
石鎚黒松(四国黒松):盆栽妙より

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盆栽の王様といえば「黒松(くろまつ)」。 力強く、男らしいその姿は、盆栽愛好家にとって永遠の憧れです。

しかし、黒松の中にも「とんでもなくワイルドな種類」が存在することをご存知でしょうか? それが今回ご紹介する、西日本最高峰・石鎚山(いしづちさん)の険しい岩場で育った「四国黒松(石鎚黒松)」です。

普通の黒松とは一線を画す、その圧倒的な迫力の正体に迫ります。

「石鎚(四国)黒松」ってどんな木?

四国黒松(しこくくろまつ)、あるいは石鎚黒松(いしづちくろまつ)と呼ばれるこの木は、その名の通り四国山脈の厳しい自然環境の中に自生していた黒松の系統です。

石鎚山は、切り立った岩肌が続く険しい山です。 そんな過酷な環境で、強い風雪に耐えながら育ってきたため、普通の場所で育つ松とは全く違う進化を遂げました。

久万高原町観光協会より:石鎚山
久万高原町観光協会より:石鎚山

最大の特徴は「爆ぜるような樹皮」

四国黒松の魅力は、なんといっても「幹の皮(樹皮)」にあります。

荒々しい「荒皮(あらかわ)」

普通の黒松は、何十年もかけて少しずつ樹皮が割れていきますが、四国黒松は比較的若いうちから樹皮がバリバリに割れて盛り上がります。 まるで岩肌のような、あるいは龍の鱗のようなその姿は、盆栽界では「荒皮(あらかわ)」や「錦松(にしきまつ)に近い性質」として非常に重宝されます。

短くて太い葉

環境が厳しいため、葉は長く伸びず、短くガッチリと太くなる傾向があります。 盆栽では「葉が短い」ことは美しさの条件の一つ。 わざわざ苦労して葉を短くする作業(短葉法)をしなくても、比較的締まった姿を維持しやすいのも魅力です。

「男松」の中の「男松」

黒松は一般的に「男松(おまつ)」と呼ばれますが、四国黒松はその中でも特に「男性的な力強さ」が際立っています。

  • 幹が太りやすい: 根元がドッシリと太くなりやすく、安定感があります。
  • 曲がりが面白い: 岩場にしがみつくように育つ遺伝子を持っているため、幹に独特の「芸(曲がり)」が出やすいです。

「繊細さよりも、迫力が欲しい!」 「野性味あふれる一本を育ててみたい!」 そんな方にこれ以上ないパートナーとなります。

初心者でも大丈夫!四国黒松の育て方

「そんな厳しい山の木、家で育てられるの?」と不安になるかもしれませんが、基本的には黒松と同じで非常に丈夫です。 ただし、以下の3つのポイントを意識してください。

太陽を浴びさせる(最重要)

黒松は「太陽の申し子」です。日陰に置くとすぐに弱って、せっかくの「荒れた皮」も元気がなくなってしまいます。 一日中、直射日光が当たる特等席に置いてあげましょう。

水やりは「乾いたら」

水は好きですが、ジメジメした状態は嫌います。 四国の岩場のように「水はけの良い環境」を好むので、土の表面が乾いたら、鉢底から抜けるまでジャーっと水をあげてください。

肥料でパワーをつける

あのゴツゴツした樹皮や太い幹を維持するには、エネルギーが必要です。 春と秋の成長期には、有機肥料(油かすなど)をしっかり与えて、「太る力」をサポートしてあげましょう。


まとめ:ゴツゴツした「古さ」を早く楽しみたいならコレ!

普通の黒松を種から育てて、幹が荒れてくるのを待つには30年、50年とかかります。 しかし、四国黒松(石鎚黒松)なら、もっと早い段階で「古木の風格」を楽しむことができます。

  • 四国の厳しい山で育った、ワイルドな黒松。
  • 樹皮がバリバリに割れる「荒皮」が最大の特徴。
  • とにかく日光に当てること!

ホームセンターではあまり見かけませんが、盆栽園や通販サイトで見つけたらチャンスです。 その「小さな巨人」のような迫力を、ぜひ手元で感じてみてください。

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