【品種解説】黒松の最高峰「三河黒松」が選ばれる理由

荒々しい肌が特徴の三河黒松
荒々しい肌が特徴の三河黒松

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盆栽の世界で「黒松」といえば王道中の王道ですが、その中でも愛知県の三河地方(岡崎市周辺)で育まれる「三河黒松(みかわくろまつ)」は、多くの愛好家から別格の信頼を寄せられています。

単なる産地の違いだけではない、三河黒松だけが持つ「美しさの理由」があります。

樹皮が「亀の甲羅」のように割れる

亀の甲羅のような肌
亀の甲羅のような肌

三河黒松が最も評価される点は、幹の肌(樹皮)の荒れ方にあります。 通常の黒松に比べて樹皮が早くから荒れ始め、年月を重ねると「亀甲(きっこう)」と呼ばれる、まるで亀の甲羅のような形に深くひび割れていきます。

盆栽では、このゴツゴツとした樹皮が「古木感」や「迫力」を演出する重要な要素となります。三河黒松は、生まれつきこの美しい割れ方をする性質を持っているのです。

葉が鋭く、色が濃い

葉が鋭く色が濃い三河黒松の葉
葉が鋭く色が濃い三河黒松の葉

葉の美しさも特筆すべき点です。 三河黒松の葉は、非常に濃い緑色(濃緑)をしており、黒松らしい重厚感があります。 また、葉の一本一本がピンと張り詰めて硬く、触れると痛いほど鋭いのが特徴です。この剛直な葉が、全体として力強く男らしいシルエットを作り出します。

根元がどっしりと太る

どっしりと太った根本
どっしりと太った根本

盆栽の格好良さは「足元の太さ」で決まるとも言われます。 三河黒松は、成長するにつれて根元がどっしりと太りやすい性質を持っています。 地面に近い部分は太く、上に行くほど自然に細くなっていく理想的な樹形(コケ順)を作りやすいため、仕立てた時のバランスが非常に良く整います。

育て方のポイント:太陽を味方につける

三河黒松は、海岸沿いの厳しい環境にも耐える非常に丈夫な木です。 その「荒々しい樹皮」や「強い葉」を維持するためには、年間を通して日当たりと風通しの良い場所で管理することが何より大切です。 たっぷりの日光と、乾いたら与える水。この基本を守ることで、三河黒松は本来の美しい姿を見せてくれます。


三河黒松が選ばれるのは、「荒れる樹皮」「強い葉」「太る幹」という、盆栽に求められる美しさを遺伝的に備えているからです。 これから長い時間をかけて黒松を育てるなら、その努力にしっかりと応えてくれる三河黒松は、最良のパートナーとなるはずです。

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