【品種解説】五葉松の「東の横綱」!初心者におすすめな「那須五葉松」の魅力と特徴

那須五葉松
那須五葉松

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盆栽の世界では、「西の四国(石鎚・赤石)、東の那須(福島・吾妻)」と言われるほど、産地によってブランドが分かれています。

前回ご紹介した四国系が「繊細で女性的な美しさ」や「ワイルドな樹皮」を持つ一方で、今回ご紹介する「那須五葉松」は、「質実剛健な美しさ」を持っています。

寒さの厳しい北関東の地で育った、強くて美しいこの木は、実は初心者にとって最も扱いやすい五葉松の一つなのです。

「那須五葉松」ってどんな木?

その名の通り、栃木県の那須地域(那須岳周辺)に自生していた五葉松の系統です。 皇居の盆栽コレクションにも多数収蔵されているほど、格式と人気を兼ね備えた、まさに「五葉松の王道」と言える品種です。

ここが違う!那須五葉松の3つの特徴

那須五葉松の特徴
那須五葉松の特徴

四国の五葉松と比較すると、その違いがよく分かります。

特徴①:葉が「短くて太い」

四国系が「シュッと細くて長い葉(女性的)」なのに対し、那須五葉松は「少し太めで、長さが短い葉(中性的)」が特徴です。 葉が短いということは、盆栽にした時に全体がギュッと締まって見え、特別な技術がなくても「まとまりの良い姿」になりやすいというメリットがあります。

特徴②:色が「濃い緑」

四国系が少し青みがかった(銀性)葉色が多いのに対し、那須系は「深みのある濃い緑色」をしています。 この濃い緑と、古くなった幹の黒っぽい色とのコントラストが、重厚感のある落ち着いた雰囲気を作り出します。

特徴③:寒さに「最強」

暖かい四国出身の松よりも、雪深い那須高原出身の松の方が、当然ながら寒さにはめっぽう強いです。 冬の寒さが厳しい地域にお住まいの方でも、特別な防寒対策なしで屋外で元気に冬を越せます。

なぜ初心者に「那須」がおすすめなのか?

それは、「放っておいても形が崩れにくいから」です。

五葉松の中には、肥料や水をあげすぎると葉がビヨンと長く伸びてしまい、だらしない姿になるものがあります。 しかし、那須五葉松は性質(遺伝子)として「葉が伸びにくい」という特徴を持っています。 多少ズボラな管理をしてしまっても、あの可愛らしい短い葉をキープしてくれる、非常に「行儀の良い木」なのです。

失敗しない!那須五葉松の育て方

非常に丈夫ですが、以下のポイントを押さえておくと、より美しく育ちます。

水やりは「乾かし気味」に

那須の岩場に生えている木なので、ジメジメした環境は苦手です。 「土が完全に乾いてから水をあげる」というサイクルを守ってください。少し乾燥させたくらいの方が、葉が短く締まってカッコよくなります。

肥料は「少なめ」がコツ

肥料をあげすぎると、せっかくの短い葉が長く伸びてしまうことがあります。 春と秋に、規定量よりも「ちょっと少なめ」に肥料を置くのが、美しい姿を保つ秘訣です。

芽摘み(めつみ)はいらない?

黒松のように頻繁な芽摘みや剪定は必要ありません。 飛び出した枝をハサミで切る程度で十分なので、難しいテクニックは不要です。


まとめ:迷ったら「那須」を選べば間違いない

那須五葉松は、特別な派手さはないかもしれませんが、「いつ見ても飽きない、落ち着いた美しさ」があります。

  • 葉が短く太めで、まとまりが良い。
  • 色が濃く、重厚感がある。
  • 寒さに強く、葉が伸びにくいので管理が楽。

「盆栽を始めてみたいけど、難しい手入れは自信がない…」 そんな方は、ぜひ那須五葉松から始めてみてください。その丈夫さと行儀の良さに、きっと助けられるはずです。

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