【10月】紅葉の秋到来。たっぷりの日光浴と黒松の「もみあげ」

寒くなってきた11月の風景 お手入れ
寒くなってきた11月の風景

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空が高く澄み渡り、爽やかな秋晴れが続く10月。朝晩の冷え込みが厳しくなるにつれ、モミジやカエデなどの落葉樹は鮮やかに色づき、実もの盆栽は赤や橙の宝石のような実を輝かせます。

盆栽が一年で最も華やかにドレスアップするこの季節。鑑賞を楽しむ一方で、管理面では「冬支度」の準備期間に入ります。美しい紅葉を完成させるための環境作りと、松の樹形を整える「もみあげ」について解説します。

10月に見頃を迎える盆栽

「葉」と「実」のコントラストが美しい季節です。

  • 紅葉(モミジ)・楓(カエデ) 10月下旬頃から、寒暖差のある地域から順に色づき始めます。緑、黄、赤のグラデーションは息を飲む美しさです。
  • 老爺柿(ロウヤガキ) 小さく可愛らしい実が、鮮やかなオレンジ色や赤色に熟します。葉が落ちた後も実だけが残り、長く楽しめます。
  • 紫式部(ムラサキシキブ) その名の通り、鮮やかな紫色の小さな実を房状につけます。上品な佇まいが魅力です。
  • 金木犀(キンモクセイ) 10月上旬、甘く強い香りを漂わせます。花は小さいですが、香りで秋の訪れを知らせてくれます。
異例な金木犀
異例な金木犀

置き場所:日光浴の特等席へ

美しい紅葉を作るための最大の条件、それは「日光」「寒暖差」です。

  • 日除けの完全撤去 9月中に外せなかった方も、10月に入ったら日除け(寒冷紗)は完全に外します。秋の柔らかな日差しは、葉を焼くことなく、鮮やかな色素を作る手助けをしてくれます。
  • 直射日光に当てる 一日中、太陽が当たる場所がベストです。日当たりが悪いと、紅葉の色がくすんだり、色づく前に茶色くなって落ちてしまったりします。
  • 夜露(よつゆ)に当てる 夜間の冷え込み(寒さ)に当たることで、葉の赤色が増します。夜間も室内には入れず、屋外の冷気にさらしてください。

水やり:乾きすぎに注意

涼しくなりましたが、「秋晴れ」の日は空気が乾燥しており、意外と土が乾きます。

  • 頻度:1日1回〜2回 基本は朝1回たっぷりと。乾きやすい小さな鉢や、風が強い日は夕方にも確認し、乾いていれば与えます。
  • 紅葉時期の水切れ この時期に水切れさせてしまうと、葉がチリチリに枯れてしまい、一年待ちわびた紅葉が台無しになります。特に風の強い日は要注意です。
空気が乾燥する秋晴れ
空気が乾燥する秋晴れ

肥料:ラストスパート(止め肥)

冬の休眠期に入る前に、最後の栄養補給を行います。これを「止め肥(とめごえ)」と呼ぶこともあります。

  • 継続して与える 9月から引き続き、リン酸やカリウムを多く含んだ秋用の有機肥料を与えます。これにより、幹や根が太り、冬の寒さに耐える体力がつきます。
  • 注意点 紅葉を楽しみたい「モミジ」などは、肥料が効きすぎていると紅葉の色が悪くなる(いつまでも緑のまま)ことがあります。紅葉させたい木だけは、肥料を取り除いておくテクニックもあります。

害虫対策:越冬前の駆除

虫たちも冬越しの準備を始めます。鉢の中に潜り込まれる前に叩きます。

  • 最終チェック 枝の分岐点や葉の裏、幹の隙間などをよく観察し、カイガラムシやアブラムシがいないか確認します。
  • オルトランなど 土に撒くタイプの殺虫剤(オルトラン粒剤など)を使用して、土の中に潜む害虫(コガネムシの幼虫など)を駆除しておくと安心です。

樹種別の作業:黒松の「もみあげ」

10月〜11月は、黒松を美しく整える「もみあげ(古葉取り+葉透かし)」の適期です。

黒松:もみあげ

春に出た新しい葉が固まり、充実してくる時期です。

  1. 古葉取り: 昨年の古い葉(茶色くなりかけた葉や、枝の奥にある葉)をすべてピンセットや手で抜き取ります。
  2. 葉透かし(はすかし): 今年の新しい葉も、密度が高すぎる場合は減らします。
    • 強い芽:葉を3〜4対(6〜8本)残して抜く。
    • 弱い芽:葉を多めに残す(または抜かない)。
    • 目的: 葉の量を調整することで、木全体の力のバランスを均一にし、枝の内部まで日を当てて「胴吹き芽(どうぶきめ:幹から出る新しい芽)」を誘発させます。
三河黒松の古葉とり
三河黒松の古葉とり

10月のよくある質問 (FAQ)

Q. 10月に植え替えをしてもいいですか?
A. 基本的には「春(3月頃)」がベストですが、一部の樹種(モミジ、カエデ、ボケ、チョウジュバイなど)は、10月の「秋の植え替え」も可能です。 ただし、秋に植え替えた場合、新しい根が十分に張らないまま冬を迎えることになるため、冬の間は「ムロ(保護室)」に入れるなど、厳重な防寒対策が必要になります。初心者は春まで待つのが無難です。

Q. モミジが紅葉せずに茶色くなって散ってしまいました…。
A. 原因として考えられるのは、「夏の日照不足」「水切れ」「急な寒さ(霜)」などです。 特に夏場に日陰に置きすぎた場合、葉が軟弱になり、秋の日差しに耐えられず枯れることがあります。来年は、適切な遮光と水やりを心がけ、健康な葉を維持してみてください。

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